日常のいとおしさを知るために私は旅に出る

気ままに出歩く旅が、いつか誰かの背中を押せますように

ホテルニューアカオ【ロイヤルウィング】2日目の夕食

レストラン【Bonheur】

           

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フランス語で【幸福】という名のレストランで2日目の夕食です。

 

コース料理に使用しているハーブは、アカオハーブ&ローズガーデンで栽培しているも

だそう!期待が高まります。

 

アミューズ・ブッシュ:小さなキッシュロレーヌハーブ添え

 

最初の写真からボケてしまって申し訳ありません。

お腹空いて早く食べたい気持ちが先走り・・・なにごとも急いては事を仕損じる、です

ね。

 

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 イタリアンパセリが、香りよく良いアクセントになっていました。

 

 

オードブル:鴨と牛タンのテリーヌペリゴール風

  

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まずお皿とお料理とのバランスの美しさに目を奪われました。 

額縁効果でお料理が引き締まって見えますね。色合いからして、私ならもっと華やかな

お皿に盛り付けてしまいがちですが、あえてのシックなお皿に盛り付ける!

こういうセンスは自分にはないものなので、うっとりしながらナイフをスッと入れ、ま

ずはひと口。

 

鴨がしっとりとしているのにしっかりとした食感もあり、サルサ風のさっぱりとしたソ

ースがよく合っています。ペリゴール風というネーミングから、トリュフが入っている

ことが分かりますね。黒く点に見えるものがそうです。口に運ぶと豊かな香りが口いっ

ぱいに広がります。

 

【ペリゴール】はフランスの旧州をさし、美食の州として大変知られています。フォワ

グラ、トリュフ・・・世界三大珍味のうちの2つの産地として有名だなんて、どんな州

なんだ。笑

 

柔らかい食感のテリーヌの途中途中で食べる、三日月型のガーリックトーストも私好み

でした(^^♪

 

 

スープ:野菜のミネストローネ バジル風味

 

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このスープ、一見地味ですが期待をはるかに超える美味しさでした!!

 

野菜の滋味深さが本当によく感じられて、疲れた身体に沁みわたっていく感じが実感で

きたほどです。
 

手をかけて作られた一品だということがわかる、完成度の高いスープでした。

 

そうそう!バジルとの相性がこんなにもいいんだということは、新発見でした。

おうちで作った2日目のミネストローネに、バジルを刻んでバジルオイルもちょっと垂

らして、アクセントにしてみるのも面白いと思いました。今度やってみよう。

 

 

魚料理:鯛のソテーとサフラン風味のアーティチョークアニス風味のホワイトバターソース

 

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「アニス風味」かぁ・・・八角の味なのかね~と昔有名な料亭で働いていたこともある

男性社員と、今思えば無知な会話をしながら食べていました。この時は・・・(*'▽')

 

そうなんです!だって、八角の味、香りはそこまで強く感じることはなかったから、何

か変だなと感じながら、でも味はとーーーーっても美味しかったから、深く考えません

でした。お酒も入っていたし。

 

「アニス」はせり科の植物でハーブの一種でした。

 

勘違いした八角は「スターアニス」で、厳密には同じものではないのですが、香りの種

類としては「アネトール」という成分は同じとのこと。道理で食べている時に、少し鼻

に抜ける独特の甘くて癖のあるあの香りを感じたわけです。八角ほど強烈ではなかった

ので、結果的には無知の会話になっていたわけですが・・・汗

 

魚料理に合うハーブといったら、「ローズマリー」「フェンネル」ぐらいしかおもいつ

かなかったのですが、さすがハーブをよく知り尽くしたレストランですね。

鯛もふっくらとして、アーティチョークの苦みがよくマッチしていて、本当に美味しか

った。なんか美味しいものを表現する語彙の量が少なくて申し訳ないです。

 

最近は、フレンチで食べる魚料理が私は大好きなんだということを改めて感じていま

す。外側カリッ、中はふっくら。皮も香ばしくて・・・あぁ、食べたいです!

 

 

肉料理:カリカリに焼いた鹿肉のロースト じゃが芋ときのこのガレット添え

 

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年齢と共に赤身肉の美味しさに目覚めた私が、今回のコース料理の中で1番を選ぶなら

こちらの一皿です。それほど満足する美味しさでした!

 

この綺麗な赤身の色合い。厚みもあるから食べにくいかもと心配したのですが、全くの

杞憂に終わりました。しっとりとした柔らかさで女性の手でもスッと切れる。噛めば噛

むほど、お肉の甘みを感じられる。パートフィローで包まれているから、お肉の旨みが

逃げることなく、きちんと閉じ込められている。細部まで考えられたお料理でした。

 

そして感動したのが、実はガレットなのです。じゃが芋をうすーくスライスして少

しずらしながら重ねてガレット状にしてありますね。(真ん中にローズマリーが刺さっ

ています)

 

これがあと何枚も食べたくなるぐらい、私の好みにハマりました(*^^*)

 

こちらのレストランの素晴らしさは、このような普通なら添え物的なお料理にも全く手を抜いていないところです。

 

お料理に対する真摯な姿勢が伝わってきますね。

 

 

デザート:レッドデリスケーキとチョコレートクリームブリュレ 赤いフルーツと赤いワインスープ

 

 

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もうこの赤のラインナップを見るだけでも、なんだか身体に良さそう♬って思いますよ

ね。しかも赤の色は気分が上がりますね、やっぱり!

 

カラーコーディネートの世界でも、暖色系のお色は食欲を増進させる色として扱われま

す。黄色は目覚めのカラーとも言われ、朝食に黄色の卵料理に赤のトマトケチャップを

添えるのは、とても理にかなったことなのです。

 

 

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「レッドデリスケーキ」を日本語に訳すと「赤い色をした美味しいケーキ」というとこ

ろでしょうか。

 

【デリス】はフランス語で【美味しいもの】という意味

す。デリシャスに通じますね。

 

 

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お腹はパンパンに膨れ、幸せな時間を過ごすことが出来ました。

ひとつひとつ、どれをとっても、本当に丁寧に作られた愛情たっぷりのお料理でした。

ごちそうさまでした。

 

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ボヌールのメニュー監修者には、2019年から「料理の

鉄人」で有名になったフィリップ・バットン氏が就任され

ています。

 

フランス政府より勲章も受章されている同氏。

今のところ、「ホテルニューアカオ 本館」宿泊者はこちらのレストランの利用は出来ないようです。

 

ボヌールでフィリップ・バットン氏監修のお料理を楽しみたい方は、ぜひ【ロイヤルウ

ィング】をお選びくださいね!

 

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 本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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